skin(body) 肌(全身)のこと

アピアランス(外見)の変化の一つである肌(全身)のトラブルについて、
気になることの対処法を解説します。

社会復帰や外見の変化についての
「専門家インタビュー」はこちらからお読みいただけます。

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今日からでもできること

今、持っているものなどを活用して、今日からすぐにでもできるシンプルなものをご紹介します。

男性も女性も、日傘などで紫外線を避けよう

紫外線は、肌の大敵とも言える存在です。特に夏場の強い紫外線は、肌に悪影響をもたらす可能性があります。抗がん剤の種類によっては、紫外線が色素沈着を増強することもあるので、気をつけましょう。肌を守るために、外出するときは帽子や日傘で、紫外線を避けましょう。また、長袖の上着や、UV加工の手袋を身につけることも、紫外線の対策としておすすめです。日焼け対策をする人は女性に多いイメージですが、環境省は熱中症対策として、男女ともに日傘の利用を推進しています。紫外線を避けるために、男性も日傘などを積極的に利用することがすすめられます。日焼け止めも積極的に利用しましょう。
また、散歩やジョギングなどをする際に時間を選べるのであれば、特に夏場は紫外線が強い日中は避けて、朝夕の時間帯を選ぶとよいでしょう。

紫外線対策

  • 帽子
  • 日傘
  • 長袖の洋服
  • UV加工の手袋
  • 日焼け止め

肌の保湿

肌のお手入れとして、十分な保湿は欠かせません。乾燥がひどいときは、病院で処方された保湿剤の上から使い慣れたボディクリームなどを重ねても大丈夫ですが、心配な方は、先生に確認しましょう。また保湿効果が高いものでも、手にとる量が少ないと、十分な保湿ができていない可能性があります。惜しみなく塗って、肌にうるおいを与えるようこころがけましょう。ボディローションやクリームを使ったことがない男性は、奥様やパートナーに借りて、使い方を教わってはいかがでしょう。ドラッグストアなどで店員さんにたずねてもよいでしょう。

傷あとがあっても、子どもとの入浴は今までどおりに

治療による傷あとがあり、お子さんやお孫さんとの入浴をためらわれる方がいらっしゃいますが、気にしすぎる必要はありません。子どもは、以前との違いに初めはとまどうかもしれませんが、年齢に応じた方法で説明をすればすぐに慣れます。病気になる前と態度を変えずに接することが、お子さんを安心させるポイントです。

少しの工夫でできること

日常にちょっとした工夫をプラスすることで、快適な生活ができるようなものを集めてみました。

スキンケア製品の選び方

しっかりとスキンケアに取り組もうと思うと、肌の洗浄剤や保湿剤などを、新たに買いかえなくてはいけないと考えるかもしれません。でも、特に問題がなければ、使い慣れているものを継続して使うことがすすめられます。むしろ買いかえることによって、以前にはなかった肌トラブルが起きてしまう可能性もあります。「無香料」「低刺激」「敏感肌用」などと記載されている製品のほうがいいと思えるかもしれませんが、それらに明確な基準や根拠はないので、記載の有無にこだわる必要はないでしょう。

日焼け止めの選び方と落とし方

紫外線から肌を守る方法として、日焼け止めを使うのも一つの手です。日焼け止めを選ぶときは、SPFは15-30、PAは++から+++のものがおすすめです。
日焼け止めの中には、「ウォータープルーフ」と記載されている、水で落ちにくいタイプがあります。これを使用した際は肌に残りやすいので、注意が必要です。パッケージに書かれている洗浄方法で、しっかりと洗い落としてください。洗い落としやすさを考慮して、子ども用の日焼け止めを活用してもよいでしょう。

おすすめの日焼け止め

  • SPFは15-30
  • PAは++から+++

患者さん体験談

治療によるお肌のくすみを隠すために、長袖やタートルネックをよく着ていました。元に戻らないのではと不安になることもあったけれど、肌は時間とともに、だんだん元に戻っていくはずなので安心して。

参考:国立がん研究センター研究開発費 がん患者の外見支援に関するガイドラインの構築に向けた研究班 編:がん患者に対するアピアランスケアの手引き 2016年版(金原出版)
野澤桂子,藤間勝子 編:臨床で活かす がん患者のアピアランスケア(南山堂)

プラス インフォメーション

もっと詳しく、より専門的なことをお知りになりたい方のために、
アピアランスの専門家や専門メーカーの方々からの声をご紹介いたします。

化粧品を取り扱う専門メーカーの方々に、よくある質問をお聞きしました。

  • ・マーシュ・フィールド株式会社様

マーシュ・フィールド株式会社様

  • 肌(全身)の悩みに対して、どのような工夫、コツがあるでしょうか。
    あざや傷跡などを隠すためのカバー用化粧品は、顔用だけでなく体用のファンデーションもあります。体用ファンデーションは元々、がん治療中の患者様の肌色のお悩みをカバーするために開発され、治療中の皮膚変色や傷跡のカバーなど、幅広い用途で使われることがあります。こすれや汗、水に強く衣服につきにくいという特徴があります。
  • 肌(全身)について、がん経験者の方から多く寄せられるご質問がありましたら、そのご回答とともにお教えください。
Q
指先や手の甲の黒ずみ、シミなどのカバー方法を教えてください。
A
ご自身の肌色に最も近い色のファンデーションを選んでいただき、気になる箇所にのばしてください。黒ずみが目立たなくなるまで塗り重ねていただきます。ファンデーションが乾くまで数分お待ちいただくと、色移りしづらくなります。
Q
手術跡のカバー方法を教えてください。
A
指先や手の甲の黒ずみ、シミなどのカバーと同様に、ご自身の肌色に最も近い色のファンデーションを選んでいただき、気になる箇所にのばしてください。傷跡の場合は、ファンデーション用の筆などをご使用いただくと凹凸がある箇所にもファンデーションを塗りやすくなります。傷跡の色が目立たなくなるまで塗り重ねていただき、ファンデーションが乾くまで数分待っていただくと色移りしづらくなります。